XMLはわかりやすいか
以下はRailsが登場していない10年以上前に書いたテキストで、今では
「Strutsはオブジェクト指向やXMLに不慣れな人にとっては難しいだろうけど、なにしろオブジェクト指向とXMLなのでちゃんと習得すれば開発の効率が良くて保守性が高いんですヨ。しっかり時間をかけてStrutsの設計しましょうね」
などとフザけた妄言をまき散らす無能が周りにいなくなってしまったので、もう不要なのだけれども、また同じようなことが繰り返されるであろうのでなんとなく残しておく。
XMLはわかりやすいという説がある。タグで囲んであるから意味が通じるとか。
しかし本当だろうか。あの囲うタグって、本当にわかりやすいだろうか。
この記述方法だと、どこまでネストしているのか、順に追っていかないとサッパリわからない。
また関係DBのレコードみたいな、繰り返しのデータを読むときは、そのデータがいくつあるのか、どこが最後のレコードなのか、最後まで読まないとわからない。
そして属性を使い始めると、属性があるのかないのか、あるならそれは望みの属性名なのか、属性値は正常か、数字が欲しいんだけど本当に数字かしら、タグにした方がよかったんじゃないかな、というかこのタグはこんな属性持たないんじゃなかったかな、と、色々な事を考えなければならず、自分の頭はくだらない事でいっぱいになってしまう。
もっと知的な仕事がしたい。
つまるところ、XMLがいいって思い込んでる人は、XMLと、Windowsのiniファイルぐらいしか使ったことがないようだ。
XMLを薦める理由ってたいてい、普及する/してるとか、標準の書き方だからとか、そういう理由しかない。
それにXMLの歴史を見渡してみると、XMLは技術の発展に何にも寄与していないし、業界の生産性を落としてる。XML Webサービスで、Soapを使って通信すると、今までにない高い相互運用性が保障されて、人に理解しやすいプロトコルとメッセージ内容で凄く保守しやすいよ、完璧だよ、世界中が繋がっちゃうよって7年前ぐらいに聞いたんだけど、実際にそうなった話は1度も聞いたことがない。